「水の一生」について考えたことはありますか?大気や海洋、地中や大地。水はこの星のあらゆるスフィアを旅して、クルーズを続け、全体で大きな循環を形作っています。そのことを科学者たちは「水の大循環(Water circulation)」と呼んでいます。水大事典にアクセスすれば、すべての生命のみなもとである水が、いったいどこからやってきたのか詳しく知ることができます。
この星のどの生き物も、水がなくては生きてはいけない。そして安全で安心な水は、きわめて貴重なものであるということを、私たちは知っています。
私たちの子供たちや、そのまた子供たちが「水と生きる」ことを可能にするためには、この星の水の恵みの貴重さを理解して、守っていかなければならない。サントリーも、事業にとってもっとも重要な資源“水”を守り育む活動を、それぞれの地域の環境にあわせて実行していく必要があります。
水の大事典では、水についてのあらゆる知識を「くらしと水」「世界の水文化」「水のサイエンス」「水と環境」の4つのカテゴリーで分かりやすく解説しています。「水とからだの関係」や「硬水と軟水の違い」など、知っているようで意外と知らない「水」の話が満載です。この水大事典は、東京大学の水文学(天文学が宇宙のすべてを研究するように、地球の水循環すべてを研究領域とするサイエンス)の先生とのプロジェクトの監修のもと編纂されています。
私たちは様々な人々の力を借り、科学的アプローチに従って流域を調べ、使用する水の循環について理解を深めるうちに、私たちが使用する天然水が生まれるために数十年という時間が必要なこと、その生成には健全な森と、そこに住む実に多様な生き物たちが作り出すふかふかの土壌が必要な事を理解しました。それを守るためには、そこにすむ生き物たちをまるごと守っていかなければなりません。私たちは森の生態系の豊かさを推し量る目安として「ワシやタカといった大型の鳥類」に着目し活動します。
私たちは水科学専門の「研究所」を設置し、すでに東京大学の水文学(地球の水循環すべてを研究領域とするサイエンス)の先生と水に関する研究を推進するため、総括寄付講座プロジェクト「水の知」を実施。その監修のもと「水の大事典」を編纂しました。そしてさらに慶応大学医学部とともに「体内をめぐる水の働きについての研究プロジェクト」を始めています。
この星のすべての生き物は水がなくては生きてはいけない。私たちの体のほとんどが水からできていて、水と生命はとても密接な関係にある。この星のスフィアを大循環しているのと同じように、私たちのからだの中でも水はクルーズを続け、実にさまざまな役割を果たしているのです。飲み物をつくることが仕事の私たちは、体内の水の働きにもサイエンスの光をあて、より深く「水と生きる」方法を探っていきます。