
黒烏龍茶は、独自の製法によって、脂肪の吸収抑制効果の高い「ウーロン茶重合ポリフェノール」を多く含んでいます。実際、食事といっしょに黒烏龍茶を飲むと、飲まなかった時に比べて、食後の血中中性脂肪の上昇が約20%抑制されるという結果が出ました。これが「ウーロン茶重合ポリフェノール」の力なのですね。中性脂肪を摂り過ぎないことが、なぜ大切かについては、「1.脂肪についてお勉強しましょう」を読んでくださいね。
「ウーロン茶重合ポリフェノール」の力を示すもうひとつのデータをご紹介します。食事といっしょに黒烏龍茶を飲むと、飲まなかった時に比べて、脂肪の排出量が約2倍に増えるという結果が出ました。食事の脂肪吸収が抑えられ、余分な脂肪の一部が体外に排出されるのですね!「脂肪ってついつい摂りすぎちゃうんだよなあ。」という場合に、“黒”を上手に活用するのもひとつの手かもしれませんね。
食事の脂肪対策だけでなく、体の脂肪対策にも黒烏龍茶。黒烏龍茶を食事と一緒に1回1本(350ml)、1日2本を継続して飲むと、飲まなかった時に比べて、体脂肪が減少するという結果が出ました。食事の時に1本飲んでも効果がありますが、続けて飲むともっと嬉しい効果があるんですね。
黒烏龍茶が、カラダの中でどのように脂肪吸収を抑えているのか、飲まなかった時と飲んだ時の比較で確認してみましょう。
食事でとった脂肪は、小腸で吸収されます。 脂肪は、小腸で「リパーゼ」という酵素によって吸収しやすいように分解されて、体内に吸収されます。 それが中性脂肪になり、その結果、血液中の中性脂肪が上昇するという訳です。

黒烏龍茶に含まれる「ウーロン茶重合ポリフェノール」が、小腸で「リパーゼ」のはたらきを邪魔します。 それによって脂肪の吸収が抑えられて、余分な脂肪が体外に排出されます。 その結果、血液中の中性脂肪の上昇が抑制されるという訳なんですね。

中性脂肪とは、カラダの中に蓄えられる脂質のひとつで、大切なエネルギー源として使われます。 カラダにとってなくてはならないものですが、増えすぎると肥満や動脈硬化の原因になるので注意!
茶葉を半発酵させる過程で、カテキン類が結合(=重合)した、ウーロン茶特有の成分です。脂肪の吸収を抑えるはたらきがあります。ウーロン茶重合ポリフェノールの英語での表記は、Oolong Tea Polymerized Polyphenols。その頭文字をつなげて、OTPPと呼ぶこともあります。
「烏龍茶の産地である福建省など中国南東部の都市部では、脂肪摂取の比率が比較的高いのに、肥満の割合が少ないという現象が報告されています。これを「福建パラドックス」と言います。 フランス人の脂肪摂取量が高いのに、心臓病による死亡率が低いのは、赤ワインのポリフェノールによる効果とされる「フレンチパラドックス」になぞらえたものですね。 そんな烏龍茶にまつわるエピソードも、黒烏龍茶を開発するヒントのひとつになりました。

脂っこい料理を好んでよく食べる中国の人たちは、指先についた油を落とすフィンガーボールに昔から烏龍茶を使っていました。 昔から中国の人たちは、油を落とす烏龍茶特有の力を知っていたのですね。そんな昔からの知恵も、食事の脂肪吸収を抑える黒烏龍茶開発のヒントのひとつになりました。
