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お気に入りを見つけよう!日本の鳥百科

トビ

全長 59cm(オス)
69cm(メス)
渡り区分 留鳥
環境 市街・住宅地/河川・湖沼/海/農耕地/森林/草地/裸地
鳴き声

「渡り区分」の種類

夏鳥

春から夏にかけて日本に渡来し、秋に日本を離れ越冬地に移動する渡り鳥。主に日本より南方から渡来し、日本で繁殖(子育て)をする。

冬鳥

秋から冬にかけて日本に渡来し、春に日本を離れ、繁殖地に移動する渡り鳥。日本より北方で繁殖(子育て)し、日本で越冬をする。

留鳥

日本の中の同じ地域に一年中生息し、繁殖(子育て)をする。基本的には、夏鳥や冬鳥、漂鳥のように季節的な移動をしない鳥。

漂鳥

日本の中で季節的な移動をする鳥。標高の高いところや、緯度の高いところで繁殖(子育て)し、冬はより暖かい地域に移動し越冬する。

旅鳥

春秋の移動の途中に日本に立ち寄る鳥。主に日本より北方で繁殖(子育て)し、日本より南方で越冬する。

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「鳴き声」の種類

さえずり

主にオスが求愛や縄張りを守るために出す鳴き声。複雑で長いものや、単調な声を連続して発するものなど、鳴き方は種によってさまざま。春から夏にかけての繁殖期の間にだけ鳴くものが多い。

地鳴き

季節、オス・メス、年齢に関係なく、コミュニケーションや警戒などのために出す鳴き声。一般的に短い単音(「チッ」や「ジャッ」など)が多い。

ドラミング

主にオスが求愛や威嚇、縄張りを守るためなどに、鳴き声以外の方法で音を出す動作。キツツキ類が木の幹を連続的に叩いたり、キジやヤマドリが翼を震わせて大きな音を出す行動のこと。

クラッタリング

鳴くことができないコウノトリなどが、コミュニケーションのために、くちばしを激しく打ち鳴らす行為。一般的にオスが求愛や威嚇のために行うことが多い。ドラミングとは区別して呼ばれる。

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上田秀雄

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動物の死体などを食べる自然界の掃除屋さん

全長59cm(オス)、69cm(メス)。メスが翼を広げると1.6mもあります。日本のタカの仲間としては大型種です。日本では全国で見られ、繁殖しています。沖縄地方では稀です。河口、海岸、河川など水辺は動物の死体などがよく見つかるので、生息場所にしています。30年程前までは、外国人が日本へ来て、市街地のある河口などーたとえば東京や大阪の湾港でおどろくことといえば、猛キン類と呼ばれるワシやタカの仲間であるトビが、たくさん飛んでいることです。猛キン類は、最近は都会では数が少ないのがふつうです。日本のトビが、それだけ悪い環境にも強くなったということでしょうか。しかし、時代が過ぎ、都市の下水道が整備されて生ゴミが出なくなると、トビは生活できなくなっていきました。西洋人からみても、トビは意地のきたない鳥の代表です。かつてはロンドンなどの大都市にもいたそうで、街の空地に捨てられるクズを食べあさる掃除屋でした。このことで、いやしい鳥のイメージが強められたのでしょう。昔からあまり良い印象の伝承はありませんが、古代ギリシャの学者によると、「葬式の供物や神に捧げたイケニエだけは、いかにひもじくとも盗むことはしなかった」という最低限度の道徳を持っている鳥だとのことです。
日本には鳶(とび)と呼ばれる職業があります。土木建築作業などで、足場の組立てをする職人のことで、彼らがいつも「鳶口(とびぐち)」という、長さ二メートルほどの棒の先にトビのくちばしに似た鉄のカギをとりつけた道具を持っていたことによります。
トビは、「飛び」からきた名前だという説もあります。
/ 鳶の巣と 知れて梢に 鳶の声 北枝 /

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「ギャギャ」「ジッジッ」「カァーカァー」など

「ポポ、ポポ…」「キョキョキョキョ…」など

「カッコウ」「ホーホケキョ」など

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監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
「日本の鳥百科」の写真コーナーは、サントリー「天然水の森」「愛鳥活動」の現場で撮影したものを中心に構成しています。
写真提供:(公財)日本鳥類保護連盟、野口好博、小山浩幸、柳澤紀夫、小宮輝之