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お気に入りを見つけよう!日本の鳥百科

バン

全長 32cm
渡り区分 留鳥
環境 河川・湖沼/農耕地
鳴き声

「渡り区分」の種類

夏鳥

春から夏にかけて日本に渡来し、秋に日本を離れ越冬地に移動する渡り鳥。主に日本より南方から渡来し、日本で繁殖(子育て)をする。

冬鳥

秋から冬にかけて日本に渡来し、春に日本を離れ、繁殖地に移動する渡り鳥。日本より北方で繁殖(子育て)し、日本で越冬をする。

留鳥

日本の中の同じ地域に一年中生息し、繁殖(子育て)をする。基本的には、夏鳥や冬鳥、漂鳥のように季節的な移動をしない鳥。

漂鳥

日本の中で季節的な移動をする鳥。標高の高いところや、緯度の高いところで繁殖(子育て)し、冬はより暖かい地域に移動し越冬する。

旅鳥

春秋の移動の途中に日本に立ち寄る鳥。主に日本より北方で繁殖(子育て)し、日本より南方で越冬する。

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「鳴き声」の種類

さえずり

主にオスが求愛や縄張りを守るために出す鳴き声。複雑で長いものや、単調な声を連続して発するものなど、鳴き方は種によってさまざま。春から夏にかけての繁殖期の間にだけ鳴くものが多い。

地鳴き

季節、オス・メス、年齢に関係なく、コミュニケーションや警戒などのために出す鳴き声。一般的に短い単音(「チッ」や「ジャッ」など)が多い。

ドラミング

主にオスが求愛や威嚇、縄張りを守るためなどに、鳴き声以外の方法で音を出す動作。キツツキ類が木の幹を連続的に叩いたり、キジやヤマドリが翼を震わせて大きな音を出す行動のこと。

クラッタリング

鳴くことができないコウノトリなどが、コミュニケーションのために、くちばしを激しく打ち鳴らす行為。一般的にオスが求愛や威嚇のために行うことが多い。ドラミングとは区別して呼ばれる。

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上田秀雄

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田んぼを見回る”田の番人”みたいに見えるところからバン

全長32cm。クイナの仲間で、メスオス同色です。体は黒っぽく、翼は緑色味のある黒褐色。脇に太めの白線が出て、よく目立ちます。下尾筒には目立つ白斑があります。額板くちばしは赤色で先は黄色。冬羽の時期には赤色が無くなります。指の長い太い脚を持ち、泥地も沈むことなく歩き回ります。泳ぎは下手で、水かきが無いので、首をふり体中を使ってやっと進んでいます。名前も似ているオオバンは、バンより一回り大きく額版が白色で、脚に水かきを持ち池沼や河川などの水面で見ることが多いです。バンはユーラシア大陸、アフリカ、南北アメリカなど世界中の熱帯・温帯域に広く分布しています。日本では小笠原地方を除き全国で繁殖していますが、北海道・東北地方では夏鳥です。池沼、湿地、蓮田、水田など草の生えた水辺に生息します。そうした湿地で見つかる植物の葉や昆虫、貝など小動物を食べています。
「クルルッ」と大きな声で鳴きます。この大きな声は良く聞こえるので、水田を害敵から守る「田の番をする鳥」としてバンの名が付けられたようです。また昔「稲負鳥」の名で呼ばれた鳥は、稲田の中を歩き回るこの鳥だったのではないかと、日本の鳥類学者、内田清之助先生は述べています。

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「ギャギャ」「ジッジッ」「カァーカァー」など

「ポポ、ポポ…」「キョキョキョキョ…」など

「カッコウ」「ホーホケキョ」など

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監修:柳澤紀夫、(公財)日本鳥類保護連盟
「日本の鳥百科」の写真コーナーは、サントリー「天然水の森」「愛鳥活動」の現場で撮影したものを中心に構成しています。
写真提供:(公財)日本鳥類保護連盟、野口好博、小山浩幸、柳澤紀夫、小宮輝之