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2021/09/08

【第43回サントリー地域文化賞】暮らしの中で唄われてきた秋田民謡の普及に務め民謡界を牽引する「秋田県民謡協会」(秋田・秋田市)

「第43回サントリー地域文化賞」に、東北地方から2団体が選ばれました!
今回は、そのうちの1つ、「秋田県民謡協会」をご紹介します。指導者の育成や若手への伝承など次世代への取り組みに力を入れ、コロナ禍の中で新しいことにも挑戦しながら、県全域で人々の暮らしの中で唄われてきた秋田民謡の普及に努めている点が高く評価されました。

■「サントリー地域文化賞」とは

※写真は2019年の様子

サントリー文化財団が、地域の文化向上と活性化に貢献した個人や団体に顕彰する「サントリー地域文化賞」。音楽、演劇、美術、歴史・伝統継承、国際交流、コミュニティ活動などを対象に毎年評価・顕彰を行い、1979年の創設以来、本年度の受賞者を加えると230件を顕彰、受賞者は全都道府県にわたっています。第43回となる今回は、全国の5団体が受賞され、東北でも2団体が受賞しました!

■「秋田県民謡協会」の歴史
かつては大家族の生活の中で自然と耳にし、口ずさまれていた民謡。「民謡の宝庫」といわれる秋田県には、現在確認されているだけでも1000曲以上の民謡があり、労働に伴うものや、祭りや祝い事・宴席で披露されるものなど、多彩な唄があります。プロの歌い手が国内各地を回って披露してきたことで全国的に広まっていった民謡ですが、核家族化や娯楽の多様化等の影響で、現在その存在は次第に薄れてしまいました。
こうした状況の中、「民謡を唄っている者同士、互いに切磋琢磨して親睦を図りながら秋田民謡を盛り上げよう」と、アマチュア愛好家による「秋田県民謡同好会連合会」、プロの民謡家による「公益財団法人日本民謡協会秋田県連合委員会」「一般財団法人日本郷土民謡協会秋田地区連合会」の3団体が集結し、1980年12月に「秋田県民謡協会」が設立されました。

「秋田県民謡協会」設立後、県内すべての民謡を対象として県内一を競う「秋田民謡王座」や、全国から参加者を募って競い合う「秋田民謡全国大会」の開催など、様々な活動を展開してきました。

■最も力を入れている秋田民謡指導者の育成
現在、「秋田県民謡協会」が最も力を入れているのは、指導者の育成です。秋田民謡がこの先も永く唄い継がれるためには、歌詞の意味や歌い方などを正しく理解し、次世代に唄い継ぐことができる指導者の育成が重要との考えから、毎年、公認指導者の検定試験や研修会などを開催しています。検定試験では、5部門の学科と実技による検定試験を実施。講師から名誉教授まで7段階で指導者を公認しています。

公認された指導者の中には、自ら子ども向けの民謡教室を開いて、地元の子どもが幼いころから民謡に親しみ、唄の背景や込められた思いを学ぶ場を提供するなど、同協会の意を汲んで積極的な普及活動を行う方も多くいます。

■動画投稿サイト活用など、民謡を広める新たなチャレンジ
民謡愛好家のすそ野を広げるための取り組みとして、若手を対象とした伝承活動も積極的に行っています。秋田県教育委員会を通じて県内の学校と協力して民謡クラブを設置する取り組みや、学校に講師を派遣して民謡や和楽器を指導する出前授業なども実施。動画投稿サイトを活用した秋田民謡のPRや、オンラインで民謡教室を開催するなど、コロナ禍の中、新しい手法で若手への伝承を進めようとチャレンジを始めた会員もいます。

人々の暮らしの中で長年唄い継がれ、地域の大切な文化財産でもある秋田民謡。その普及に県全域で取り組む「秋田県民謡協会」は、先人たちが育ててきた民謡を受け継ぎつつ時代に合わせた伝承・普及活動に取り組むことで、今後も益々発展し民謡界を牽引していくことが期待されます。

これからもサントリーは地域文化の発展を応援していきます。

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▼関連リンク
サントリー文化財団「地域文化賞」のサイト
第43回 サントリー地域文化賞決定 (ニュースリリース)

タグ サントリー地域文化賞
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