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2017/08/28

【サントリー地域文化賞】有明海の干潟の泥でユニークなオリンピックを!「鹿島ガタリンピック」

「鹿島ガタリンピック」は、佐賀県鹿島市で30年以上続くユニークな競技大会で、毎年大勢の参加者が泥んこになって競い合います。
地域の自然を活かし、笑顔と元気を全国へ、そして世界中の人々に広げる取り組みが評価され、「第39回サントリー地域文化賞」を受賞しました!

■「サントリー地域文化賞」とは?

※昨年の授賞式の様子

サントリーは、全国各地に広がる地域文化活動の発展・向上を応援したいという想いから、地域の文化向上と活性化に貢献した個人や団体に、毎年「サントリー地域文化賞」を贈呈しています。
音楽、美術、歴史・伝統継承、国際交流など、様々な活動を対象に顕彰しており、1979年の創設以来、全国すべての都道府県より受賞者が生まれています。

第39回目となる今年は、「鹿島ガタリンピック」を含め、5団体が受賞しました!佐賀県からは、有田町の「玄海人クラブ」に続く、4団体目の受賞となります。


きめ細やかな泥にまみれる!「鹿島ガタリンピック」とは?
干満の差が日本一大きい有明海では、干潮時に広大な干潟が姿を現します。その中でも鹿島市七浦地区の干潟の泥は、粒子が細かくクリーミーで、どんなに転んでも痛くないどころか、気持ちがいいほど柔らか。泥は、約9万年前の阿蘇山大噴火によって堆積した土砂が長い年月をかけて変化したものです。
この干潟で、大勢の参加者が泥んこになって競いあうユニークな競技大会が「鹿島ガタリンピック」です!

「鹿島ガタリンピック」は、負の財産と考えられていた有明海の干潟を、大運動会の会場にするというユニークな取り組みで、近年は3万人近くが訪れる一大イベントとして地域に愛されています。

有明海の名物ムツゴロウの漁に使用する板に乗って速さを競う「ガタスキー」や、ブレーキを外した自転車で、干潟に渡した細い板の上を疾走する「ガタチャリ」、ロープに掴まりできるだけ遠くにダイブする「ガターザン」など、ユニークな競技で会場は毎年大盛り上がり♪

全身が泥に浸かると、まるで地球に抱かれているような感覚がするそうで、競技に参加する人は自然と笑顔になってしまいます。毎年、2千人ほどの参加者募集がすぐ定員になってしまうほどの人気ぶりです。


■「鹿島ガタリンピック」の始まりは?
1984年、鹿島市全域の地域活性化を目指して、市内8団体の青年によって「フォーラム鹿島」が結成されました。その翌年、鹿島市から、七浦地区に建設した海浜スポーツセンターのこけら落としイベントを委託され、生まれたのが「鹿島ガタリンピック」です。このユニークな名前は「干潟のオリンピック」という意味を込めて名付けられました!

オリジナリティあふれる競技の数々は、子ども時代に干潟で遊んだ思い出をもとに、「フォーラム鹿島」のメンバーが考案したそう。メンバー自ら体を張って安全性を確認し、ルール決めや、道具集め、競技場設営などに奔走しました。

オリンピックには外国人選手は不可欠という考えから、第2回からは佐賀県内の留学生を招待。1992年からは釜山外国語大学の学生30~40人が毎年参加し、ボランティアで開催事務局の手伝いをしています。地域住民だけではなく世界に開かれたイベントとして、親しまれていることがわかりますね。


■現在の「鹿島ガタリンピック」
近年は、約3万人の観客が押し寄せる大イベントに成長した「鹿島ガタリンピック」。
干潟の魅力をもっと多くの人に知ってもらおうと、1993年からは修学旅行生のための「ミニ・ガタリンピック」もスタートしました。毎年、日本全国から1万人近くの学生が訪れ、鹿島の自然に親しんでいます。

「フォーラム鹿島」のメンバーは、当初「鹿島ガタリンピック」を全国、そして世界に広げ、各地の干潟で開催することを夢見ていました。しかし、これほどまでに柔らかな干潟は非常に稀で、他の開催地を見つけることはできませんでした。
つまり、「鹿島ガタリンピック」はこの地域だからこそ生まれ、続けることのできる財産なんですね!有明海の干潟とともに、人々に笑顔と元気を届ける「ガタリンピック」は、地域の宝としてこれからも大切に守られ、愛されていくことでしょう♪

童心にかえって泥にまみれる運動会、とても気持ちがよさそうですね。
これからもサントリーは地域文化の発展を応援していきます!

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▼関連リンク
サントリー文化財団「地域文化賞」のサイト
第39回 サントリー地域文化賞決定(ニュースリリース)

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