【第45回サントリー地域文化賞】子どもの表現力を育み、地域を元気にする演劇活動「キッズミュージカルTOSU」(佐賀県鳥栖市)
佐賀県鳥栖市を拠点に活動する「キッズミュージカルTOSU」が、第45回「サントリー地域文化賞」を受賞しました!保護者・卒業生・地元企業をはじめとする地域住民が一体となって子どもたちの熱意を支え、約20年にわたり質の高い子どもミュージカルを運営し、地域に愛される存在として活動している点が高く評価されました。
■「サントリー地域文化賞」とは
※授賞式の様子
公益財団法人サントリー文化財団は、全国各地で展開されている芸術、文学、伝統の保存・継承、衣食住での文化創出、環境美化、国際交流などの活動を通じて、地域の文化向上と活性化に貢献した団体、個人に、毎年「サントリー地域文化賞」を贈呈しています。1979年の創設以来、第45回となる2023年までに240件を顕彰しました。
受賞者は全都道府県にわたり、本年は九州エリアでは佐賀県鳥栖市「キッズミュージカルTOSU」が受賞しました。
■「キッズミュージカルTOSU」とは?
※「第44回まつり鳥栖2017」に参加したときの様子
「キッズミュージカルTOSU」は、「ミュージカルという表現活動を通しての子どもの健全育成と地域からの質の高い文化の発信」を目的に、鳥栖市とその周辺地域の小学校3年生~中学生で活動しています。
「鳥栖市市制50周年記念事業」の一環として子どもミュージカルを企画したところ、多くの参加希望があり、迎えた2004年の第1回公演「あいと地球と競売人」は、立ち見客が出るほどの盛況となりました。
もともとは1回限りとして企画された子どもミュージカルは、観客の拍手と「またミュージカルをやりたい」という子どもたちの声に後押しされて、継続が決定。2005年、「キッズミュージカルTOSU」が正式に発足し、以降毎年1回の舞台公演を欠かさず続けています。子どもたちは週2回、各分野のプロによる厳しい指導を受けながら練習を重ね、舞台公演のほかに、祭りやイベントに参加するなど、地域に根差した活動を展開しています。
■第45回「サントリー地域文化賞」受賞理由
※ショッピングセンター「フレスポ鳥栖」でのミニ公演の様子
約20年にわたって質の高い子どもミュージカルを運営。年に1度の本公演のほかに、地域のお祭りや福祉施設での地元依頼のミニ公演を年20回ほど実施し、地域に愛される存在として活動している点が高く評価されました。
2023年2月に開催された設立20周年記念公演では、160以上の地元企業から広く寄付を募り、公演は成功。「こうした運営体制作り自体が地域文化の礎であり、範でもある。今後も地元に支えられ求められる活動として、ぜひ子どもたちの笑顔を育み続けていってほしい」と、選考委員のひとり、沖本幸子東京大学教授はコメントしています。
子どもたち、保護者、地域住民、地元企業らが一体となってつくり上げる舞台は、時に「まるで宝塚のような舞台だ」と称賛されるほど。「キッズミュージカルTOSU」は、これからもその活動を通して、地域に元気を届けてくれることでしょう。
これからもサントリーは、日本の地域文化を応援していきます。
▼関連リンク
・サントリー文化財団「地域文化賞」のサイト
・第45回 サントリー地域文化賞決定(ニュースリリース)