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2020/12/11

【第42回サントリー地域文化賞】「新舞」発祥の地として地域をあげて盛り上げた神楽振興の魅力を発信!「ひろしま安芸高田 神楽の里づくり」

神楽が盛んな広島県では、現在300余りの神楽団が活動しています。中でも芸北地方(広島県北西部)には150団体ほどが集中しており、四季折々にさまざまな民俗芸能が行われています。 安芸高田市もその中の一つで、広島県内外での神楽人気を呼び起こす原動力となった「新舞」発祥の地です。その安芸高田市で地域をあげて取り組んでいる「ひろしま安芸高田 神楽の里づくり」が高く評価され、第42回「サントリー地域文化賞」を受賞しました!


■「サントリー地域文化賞」とは?

※写真は昨年の様子

サントリー文化財団が、地域文化の発展に貢献した個人や団体を顕彰する「サントリー地域文化賞」。全国の地域文化活動の発展・向上を応援したいという想いから、音楽、美術、歴史・伝統継承、国際交流などの活動を対象に、設立以来40年以上にわたり、全国の地域文化活動を対象に評価、顕彰を行っています。
1979年の本賞創設以来、全国すべての都道府県より受賞者が誕生し本年度の受賞者を含めて総数は225件に達しました。42回目となる今年は、全国の6団体(うち1団体は特別賞)が受賞されました。


■広島県安芸高田市「安芸高田神楽の里」の歴史
全国各地にさまざまな形の神楽が伝えられている中で、「安芸高田市の神楽」は島根県の出雲流神楽が石見神楽を経て、江戸期にこの地域に伝えられたと考えられています。 1947年からは、美土里町(現安芸高田市)在住の佐々木順三氏により「新作神楽」が創作されました。テンポが早く、豪華な衣装とスモークや早変わりを取り入れたエンターテイメント性の高い新しい神楽は「新舞」と呼ばれ、芸北地方全体、さらには岩見地方にも広がり、神楽人気を呼び起こす原動力となったのです。


■全国的にも珍しい神楽専用のドーム「神楽ドーム」 の完成1995年、当時の美土里町長の発案で2,000人収容の全国唯一の神楽専用施設「神楽ドーム」が完成しました。建設途中で偶然温泉が湧出したため、温泉と飲食・宿泊施設、座席数135席の小劇場「かむくら座」を備えた「神楽門前湯治村」も建設されました。
さらに1999年から、広島・島根両県の大会で優秀な成績をあげた神楽団を選抜し、伝統的な「旧舞」と「新舞」の2部門で頂点を競う「神楽グランプリ」を開催していて、広島県内だけで30以上あると言われる神楽大会の最高峰とされています。


■国内から海外へ飛躍する「安芸高田神楽」
金・土・日・祝日には市内22の神楽団が順番で「神楽ドーム」や「かむくら座」で公演を行い、舞人が人々を魅了しています。2004年に6つの町が合併して安芸高田市が誕生しましたが、合併後も市内すべての神楽団が変わらずに「安芸高田神楽」を続けています。公演回数は年間150回にも上り、大勢の人に観てもらうことで各神楽団のレベルアップにも繋がっているのです。
また、東京など国内のほか、ブラジル、メキシコ、フランスなどでも公演を行い、「神楽」の魅力を国内外に発信しています。


■若い世代へと受け継いでいく取り組み2011年からは、地域の伝統芸能の継承と研鑽に励む高校生たちの晴れの舞台となる「神楽甲子園」を開催しています。甲子園といっても神楽は地域によって全く別物であるため、優劣を競うものではなく、交流と励まし合いの場となっています。遠方からの出場者は安芸高田市内にホームステイ。大会当日は、高校生たちが受付や進行係、会場の設営と撤去、ゴミ拾いを行うなど、実行委員の一員として活躍しています。

市民の10人に1人は、なんらかの形で「神楽」に関係していると言われている安芸高田市。市内の多くの神楽団が子ども神楽団を持ち、次世代の育成にあたっているほか、神楽をやりたくてUターンやIターンを希望する人も増えており、行政や民間の側からもそうした方々の支援にも力を入れています。

官民挙げての「神楽の里づくり」を通じて、神楽を愛する人たちと安芸高田市の間に強い絆が育まれているのを感じますね。
これからもサントリーは地域文化の発展を応援していきます!

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▼関連リンク
サントリー文化財団「地域文化賞」のサイト
第42回「サントリー地域文化賞」決定(ニュースリリース)

タグ サントリー地域文化賞
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